・・・・・・・・つづき!
補修箇所Aは精度に注意して繋げば大丈夫っぽい。
補修箇所Bは逆印籠継ぎで2ピースのジョイント部分になる予定。リサイクルロッドのベリーに相当する部分なんで、実釣時に1番負荷が集中すると思われ。
ここは丁寧に、出来るだけスムーズなベントカーブが出るように、そして強靭なジョイントを作る必要があるな。
【補修箇所A】
大きな問題なく芯材の加工が終了。
調子を重視してあえてチューブラーで芯材を作成。振ってみてイヤなガタツキがなくなるまで丁寧にサンドペーパーで削った。曲がりの邪魔にならないようにあえて1ミリ程隙間が開くように調整。
【補修箇所B】
ココはかなり手間がかかった。
始めにパーツ3の内部テーパーに合わせて芯材を削ったところ、パーツ2の根元部分ででガタツキが発生。
あれ?って思いつつも今度はパーツ2の補修箇所Bの内径とテーパーに合わせて芯材を削ると、差込部分が長くなったもののパーツ2と芯材のガタツキは無くなった。
加工した芯材をパーツ3のお尻から通してみるとパーツ3のトップから出てくる芯材が短い。
あれあれ?どう言う事?
つまり・・・・・・パーツ3の内径よりパーツ2の内径の方が大きいって事だ!
外径はほぼ同じなのになぜ?
はっ!カーボンの肉厚が違うって事じゃん!
同じ外径でかたやMLパワー、かたやHパワー、そりゃあHロッドの方が巻きが厚いわな。
うーん、チョットやらかした感じ。ほんの0.1㎜程度だけど、パーツ2に差し込む部分を太くしないといけないらしい。
あれこれ考えたら苦肉の策がコレ
左から4本目まではマトリョーシカシステムの補修芯材。
で1番右のガンメタのパイプは芯材とパーツ2とのスペーサー用の材料。
黒いカーボンチューブは予め接着して「ほぼソリッド印籠芯」としてロッドエンドから挿入、パーツ3に接着。
接着後の芯材にガンメタのカーボンチューブを被せて接着し、パーツ2のテーパーに合わせて削って調整しようと、こうですわ。
コレでブランクを削らなくても何とかなりそうだな。
で、出来上がったパーツ達。
ラピーテープでガイドを仮付けして、各パーツの端もラピーテープでガチガチに補強。もちろん割れ防止で。
ジョイントして振ってみると全く軋みのない我ながら素晴らしいフィッティング!!
ジョイント部分は1センチほどスキマを作った。
とりあえず実用に耐えうるかさっそくルアー投げてきたよ〜
まずはフリックビート(7g)を恐る恐るキャスティング。まあ大丈夫ですわ。
今度はルアーの重量を少しロッドに乗せてキャストしてみる。うーん、少しキャストのタイミングが取りづらい。
リールのブレーキを調整してキャストのタイミングを掴んでくると、フリックビートがストレスなく飛んでいく。これには正直おどろいた!
使ったことがある人はわかると思うんだけど、フリックビートとかRS150(これも7g)クラスのプラグって、よく釣れるけど投げにくいでしょ?コブレッティーでいうと、同じMLパワーのロッドでも、RC65/ 005「Esquire」とか RC61/ 005「BOW & ARROW」じゃ正直ストレス感じる。今回折ってしまったRC59/ 005「GOKU[伍・九]」じゃないとダメだったんよな。
リトリーブしていてもいい感じでブブブブブ・・・・・っていうバイブレーションを拾ってくれる。いいね!これ。
次はTDバイブ106(10g)飛距離は文句なし!ちょっとピッチの短い振動は拾いにくいかな?
フルキャストしても不安なく振り抜ける。
よし、次!
ラッキークラフトCB350(15gぐらい?)軽く振り抜くと結構な飛距離。これならディープクランクにもいけるかな?
ディープクランクの釣りだとロングキャスト性能は大きなアドバンテージになる。
もう少し飛ぶかな?って力を込めるとさらに飛距離アップ。
けっこう気持ちよく飛ばせるなーって感心してたら数投後に
「ピシッ!」
っと小さな亀裂が入ったようなイヤな感触が!
思わず「うおっ!」って声が出た。
補修箇所のブランクが割れたのかとビビりながらチェックして見ると、印籠芯に被せたパーツ2とのスペーサーに亀裂が入って外れかけていた。
んー、やっぱカーボンソリッド買うしかないかな・・・・・・次回へつづくっ!!
セメダイン ラピーテープ
ガイドの仮付けやセッティング出し、ジョイント部の補強なんかでロッドビルディング必須のテープです