エビモ団子になったルアーを回収してたら・・・・・・
犠牲になったのはRC59/ 005「GOKU」
ジャークベイトをやり込むために引っ張り出した今シーズンのメインタックルのひとつだった。
ミックさん史上、コブレッティー折ったのは3年ぶりぐらいで通算3本目。
初めて折ったコブレッティーはRC67/ 007「デンプシー」
高梁川の橋脚周りのごろた石エリアでスタックしたラバージグを回収しようとして、ロッドティップでラバージグを押そうとしたらまさかのロッドティップがごろた石にスタック!
どうしようもできなくなり、まさに切腹するかのようにティップを犠牲にした。
今思えば300円程のラバージグなんてくれてやれば良かったorz
2本目はRC71/ 008「チーピン」
柳井原でエビモにテキサスを打ち込んでた時
ワームがズレてフックポイントが出てしまった為に、本来すり抜けるはずのエビモを大量に拾ってしまった。
(うーん、重い!)とボヤきながら普段通りルアーを回収していたらいきなり耳元で破裂音。
「パンッ!!!!!」
一瞬何がおきたのか理解できなかったけど、視界の端をラインを伝って滑り降りていくロッドの一部を見て
うそん!ヘビーロッドが折れとるやないか!!!と(涙)
そして先日。3本目のコブレッティー殉職。
RC59/ 005「GOKU」
チーピンを折った時とほぼ同じ場所、同じシチュエーション。
大好きなフリックビートをキャストしていたらミスキャストでエビモの上に。
(うーん、重い!)とボヤきながら普段通りルアーを回収していたらいきなり耳元で破裂音。
「パンッ!!!!!」
はっ!
「またココや!あん時(チーピン折った時)と同じウィードや!!!」
「アカン呪われとる・・・、この場所は呪われとるんや!!」((((;゚Д゚)))))))
ちなみにココね
同じ場所、同じシチュエーションで折れてしまった2本のロッド。
どちらもブランクのまん中あたりでポッキリ逝ってる。
ロッドの長軸に沿った「裂け」や「割れ」が少なく、繊維が断裂したかのようにキレイな折れ方。
瞬間の負荷に耐えられずに一気に折れたらこうなるんだって。
2本並べてしばし考える。
・・・・・・・・・。
両方とも補修してそれぞれ復活させようか・・・・
71Hの方は違和感なく修理できそうな気がするけど、59MLはしなやかなショートロッドなんで素人修理では難しそう・・・・・
ニヤリ( ̄▽ ̄)!
ニコイチすっか!!
っつーことで、折れた2本のロッドを利用してリサイクルロッドを作ってみる事にした!
いつも通り思いつきで何かするんで、結果どうなるかはお楽しみに!
掛けた魚はベリーからバットのHパワーセクションでしっかりリフト!大物とのやり取りも楽勝!
ティップの食い込みの良さを活かして、テキサスリグのリフト&フォールやバーティカルなジグの釣りでもバイトを弾かない、陸っぱりでのバスフィッシングやボートからの根魚フィッシングに便利な一本
具体的にはフリックビートとかRS150なんかのシャッドプラグやTDバイブレーション、あとは1/2ぐらいのスピナーベイトが使えれば陸っぱりで便利。
それから1.5ozぐらいまでのシンカーでテキサス、直リグぐらいがキャストできたら海でも使えるかもな、と。
盛りだくさんな要素を高次元で満たした自作ロッドが偶然できたらいいな!!!
ブランク命なダイコーロッドを素人が無理矢理ニコイチして繋ぐんだから、出来たロッドの良し悪しは運任せっス!
いや、単純に大好きなコブレッティーの見た目で、海で使えるロッドが欲しかったんです!
バットからグリップは71Hをそのまま。
59MLのティップからベリー部分はリサイクルロッドのティップとして使う。
そのまま繋ぐとテーパーの連続性が全くなくなると思ったので、59MLのバット付近までをリサイクルロッドのベリーとして再生する事でテーパーの連続性を持たせる作戦。
で、折れた付近のカーボン縦割れを除去した後に単純に外径がほぼ同じ部分で繋いでみようとマスキングテープで位置出し。
同じメーカーの同じシリーズのロッドなんで、同じような太さの場所ならそれほど強度変化(っつかテーパーかな?)に差はないだろうと
しかし、この単純思考が後に面倒を招くことに。
とりあえずノコでカーボンの割れてる部分を切断除去して再度並べてみる。
見事に違和感ゼロ。右から左に向かって次第に細くなっていく。ガイドの位置は要修正ですな。
別アングルからもう一枚。少々歪んでいるけど、遠近法も手伝ってかキレイにテーパーがかかってるように見えるね!これならたぶん上手くいくとの直感のもと、修繕作業に取り掛かる。
その前にひとつ、自分なりに決め事をした。
それは「素材に使うブランクは内も外も削らない」って事。
これまた理由は単純で、どちらのロッドも瞬間の負荷に耐えきれずにカーボン繊維が破断した結果のロッド折れ。
つまり、そのモデル毎のウィークポイントで折れてるって事だと思うので、修繕のためにその場所をさらに薄く加工するのは、リサイクルロッドの弱点を作るようなものだと考えたから。
で、修理の方法だけど、通常ブランクの中程が折れた場合、中空のカーボンパイプの内側に、芯材を接着して補強する方法を取る。
ソリッドカーボンをロッドのテーパーに合わせて削り接着、補強。
ティップ側に差し込む部分はブランクのテーパーに合わせて先細りに削ればオッケー。
逆に竿元側に芯材を挿入するためには、ロッドの内側のテーパーを無くすように削る必要がある。
しかし今回はブランクを削らない誓いをたてた。そのため芯材をグリップ側から差し込めるようにしたい。
そこでグリップエンドのメタルプレートを外してロッドのお尻側からテーパーに合わせて削った芯材を入れていく作戦を考えた。
しかし、コブレッティーの問題パーツ、グリップエンドのメタルプレートが曲者だった。
コルクとの隙間をノコで削ってみたけどビクともしない。
たぶんT字の金属パーツがブランクにダイレクトに接着されている模様。
考えると色々面倒だったので、リアグリップのコルクの継ぎ目でぶった切ったった。
これで補修の芯材をブランクを削る事なくインサートできる。
ここでロッドがどれだけの長さになるのか比べて見た。左はドレの76フリッピングロッド。
ほぼ同じ長さ。
ドレの76はグリップ部分でテレスコ仕様。
持ち運びを考えたら、リサイクルロッドはベリー辺りで2ピースにしようかな。
ちょうど継ぎ目が来る辺りだから、作業量は変わらないだろうし。
とりあえず補修用にとっておいた折れた磯竿や使わない部分で各パーツを繋いでみて調子をみてみる
ティップを少し押し付けたら4番5番ガイドぐらいまで「スッ」と入る。
もともとレギュラーテーパーのロッドなんで、極端に先だけ曲がる感じじゃなくて良かった。
もう少し負荷をかけるとMLパート全体がベントして、Hパートが若干しなり始める。
1枚目でも鋭い方は気がついたと思うけど、MLとHを繋いだところが「カクッ」と曲がりの連続性が途切れている。
この2枚目の画像ではみんなわかるよね?(赤丸の部分だよ)
角度を変えると不自然さがわかりやすい。
それでも全体的にはなんとか予想に近い曲がり方だったので一安心!
このまま本格的に修理していくことにしまーす。
・・・・・次回へつづく!