棚板の左右にあるビス…コンセントの四隅…ガスロッカー天井部のコーススレッド…天井部手前のコーススレッドも同様に…そして、その他の垂直方向に打ってあるビスは全部外したものの…
…棚板はビクともしない!なぜッ??
もう一度観察してみても、外し忘れたビスはなさそう。
(-“-;)??
仕方ないのでフロントパネルを止めているであろうネジ達も片っ端から外していく。
今度は水平方向に打ち込んであるビスやコースレッドを電動ドライバーでチャッチャと外していきます。
ガスボンベの固定ベルトやスペアタイヤホルダーなどもサクサク外していきましょう。
んで、車内に戻ってフロントパネルの左右を固定してあるビスを外すのですが、これが少し厄介です。
ソファーの背もたれになる薄い化粧板がジャマで工具が入りません(-“-;)
化粧板を外そうとコーススレッドを抜いても…どうやら接着剤?+タッカーで固定されてるっぽい。
それでもなんとかしようと背もたれ板を支えている角材とパネルの間にノミを差し込んで慎重にスキマを作っていくと…
接着剤ではなく両面テープで貼り付けた上にコーススレッドで固定してありました。
一部キズつけてしまいましたが、なんとか取り外す事ができました。
そしてサイドのビスを抜いてみたところ…
やっぱり外れんやないかッ(-“-;)!!
もう一度構造確認のために観察や!
棚板とフロントパネルごと隔壁をブチ抜く!
結局…ほぼ半日ガスロッカー周辺と格闘した結論…
ようわからん(-“-;)
隔壁の外側はアルテアと同じ凸凹のあるアルミのパネルなのは確実。その裏に立ち上がっているのは24ミリ程度のゴツい構造合板みたいな木材。ガスロッカー天井側もアルミパネルなんだけど、棚板は叩いてみるとフラッシュ構造っぽい感じ。ただアルミパネルと接着してあるのか一体になって容易に外す事ができない…
このままでは計画が頓挫してしまいかねないので、最終手段ですが…とりあえず穴、開けてみる!
ガスロッカーと室内の隔壁を、電動ドリル、ジグソーでかなり大胆にカット!
切り取ったパネルの断面から構造を確認してみると…
ガスロッカーと車内を隔てる壁がまさかモノコックとは…壁の厚みを最小限に抑える工夫なんだろうけどね。
穴が空いたのでポータブルエアコンのが積載できるか試してみる…
ポータブルエアコン本体の加工
エアコンの搭載の目処が立ったので、本体の上部ユニットを加工します。吹き出し口と操作パネルを分離して車内に設置するのでノコで切り分けます。
ついで、本体上部の不要部分をトリミングしていきます。
本体底面の移動用キャスターを外して外装パーツ下部のスカート様の不要部分も切り取り本体の底面で自重を受けるようにします。
さらに、キャスターが取り付けてあった前後の凹み部分にゲタを履かせてエアコン本体を固定します。
素材は強度と加工のしやすさ、なんといっても水分で腐ることのない「人工木(樹脂ウッド)」の無垢材を使用しました。
主に屋外のデッキなどに使われる素材で、普通の木材より耐候性があるのでこんな使い方もアリかな?と。
強度は心配ないハズですが…いかんせん材自体が重たいのが気になるかな。
エアコン本体の加工
セパレートエアコンを上下に重ねたような構造のアイリスオーヤマ製ポータブルエアコンですが、本体内部で上下ユニット間の空気が行き来してしまうスキマが残っているので…
スキマテープやスキマパテなどで塞ぐことで、温冷空気の混合ロスを出来るだけ少なくなるするように目指します。
ここまでできたらエアコン本体をトレキャンに設置します。
画像奥に写ってるのは本来の排気ダクトパーツ。隔壁に円形の穴を開けてダクトエンドAを車内側取り付けます。
本体側には四角く穴を開け、窓用のシャッターレールを取り付けます。
こちらはダクトエンドBを取り付けてペーパーフィルターを挟んで接続し、本体側面から車内のエアーを上部ユニットに取り込めるように加工しました。
吸入口のエアフィルターは取り外し、カバーは白いテープで穴を塞いで外部の空気を吸入しないように加工します。
車内から見るとこんな感じです。
吹き出しのダクトパーツを作る
エアコンの吹き出し口と棚板の吹き出しユニットを連結するパーツを作ります。
構想段階では工作金網で形を作ったものをFRPで固めようかと思っていたのですが…
思ってたより距離が近かったのでスタイロフォームをくり抜いてエアコン天面の蓋・兼連結パーツにする事に。
雑ですが現場合わせでこんな仕上がり。スタイロフォーム同士の接着はホットボンド。
試運転して気密性などに問題が見つかれば作り直すつもりです。
吹き出し口と操作パネルを棚板に埋め込む
切り取った棚板の形に切り出しておいた板材に、吹き出し口と操作パネルを埋め込む穴をジグソーで開けます。今回は作業場にあった9ミリのMDF合板を使ってます。
ついでプラスチックの厚みの分だけ板材を彫り込んで吹き出し口や操作パネルがツライチに設置できるように加工します。
ビビって開口部を最小にしたため、材のサイズも小さかったので、棚板にホットボンドで仮止めした状態でトリマーで掘り込みました。
この工程、一度は切り出した棚板のパーツを加工して取り付けようとしたのですが…合板の厚みが薄すぎて強度が確保できなかったのでやり直ししてます。
反対にこの辺りはプラスチックパーツが少し反っているのでプラスチックの方を削ってフラットにします。
で、細かなスキマや段差はパテを盛り削りで修正していき…
さらに裏側に角材やスタイロフォーム、万能パッキンなどで厚み調整して室内側の工作は概ね終了!
いざ試運転…気になる結果は⁈
本体を固定してしまう前に試運転。
本体の天面や細かな隙間をテープやすきまパテで塞ぎ、吹き出しユニットと操作パネルを予定の位置に配置し仮止めします。
接続していないケーブル類は邪魔にならないように取り回し、コンセントにつないで送風運転をしてみます。
しばらくするとシロッコファンが回り始め、勢いよく大量の木屑が吹き出してきました(笑)養生していなかったので、トリマーの削りカスが大量にファンの中に落ちていたようです(-“-;)
掃除をした後に気を取り直して冷房運転…
外気温とトレキャン内数カ所の温度測定をしてみた結果は、はたしてッ…⁈
7月上旬・天気「晴れ」予想最高気温36℃…!
こんな日はトレキャンの中で過ごすのはまず無理。
実際に…1時間ほど窓を閉め切ってブラインドを上げた状態で、太陽の光をたっぷり取り込んだトレキャン内の気温は…な、ん、だ、と⁈
44.4℃⁈!
…出来るだけキビシい条件下で検証したくて準備したんだけど、ちょっと調子に乗り過ぎた(-“-;)
実地検証なので、電源はアウトランダーPHEVから取ります。
エアコンをMAXパワーで運転開始しつつ、まずはトレキャン内にこもった熱気を逃すために数カ所窓を開けて風を通します。
約5分後…トレキャンが完全に蓄熱してしまっているようで、どうにも外気温までは車内温度が下がりそうにない…
仕方ないので今回は44.0℃から検証開始!
窓を閉めブラインドで太陽光を遮断した状態でそのまま全開運転を30分続けてみます。
他のブログやYouTubeで見かけるポータブルエアコンを使った検証では、外気温から2〜5℃程度室温が下がったとか、車内温度はほとんど変わらないけど湿度が下がって過ごしやすいとか、労力の割には納得できない結果に終わっている場合がほとんどなんで…
ミック流ポータブルエアコンのビルトイン方式…トレキャン内は少しでも涼しくなっているのでしょうか⁈
…検証開始から30分後
トレキャン内に入った瞬間に「ん?外より涼しいかも?」って感じたんだけど…
実際は外気温32.9℃でトレキャン内の平均気温は約36℃
スタート時点から8℃ほど気温は下がったものの、まだ外気温まで届かず…
外の湿度が50%を超えているのにトレキャン内は各部20%〜30%程度になってますね。湿度が低いせいで体感的には涼しく思ったのかな〜?
…検証開始から1時間30分後
外気温33.0℃でトレキャン内の平均気温は約30℃
ようやく数字でみても外気温より低くなりました。体感的にはずいぶん過ごしやすく、しばらくトレキャン内でスマホをイジってましたが汗ばむ事はなかったです。
…検証開始から3時間後
陽は傾いてきたものの外気温はまだ32.7℃としっかり暑い。
一方のトレキャン内は平均27℃程度で、車内に入った瞬間にヒンヤリと涼しい。
検証スタート時44℃から3時間で17℃も車内温度を下げる事ができました!
炎天下だと期待したほど温度が下がらなかったですが、今回みたいにトレキャンが蓄熱したような状態にしなければ十分車内を冷やす事ができそうです。
2022年7月9日 追記
検証が終わりそのままトレキャン内で夕飯をいただきました。そして就寝。陽が落ちてからはエアコン効きすぎるぐらいでした(笑)
電源オフにするとジメジメした不快感があったので「除湿」に切り替えてみたけどまだ寒いぐらい。
結局「冷房」で「風量弱」「28度」の設定にして明け方に1枚掛けたくなるぐらい。
ポータブルエアコンが効かないって言ってたアナタ!設置方法を見直してみてはどうでしょう(・∀・)
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