第5話 ゴムボートな日々

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バス釣り人生

某釣り具屋で天井からぶら下げられていたライトグリーンの釣り用ゴムボート。
たしかアキレス製でバスフィッシング向けにロッドホルダーやキャスティングシートがセットになっていた。
さらに!!ハンドエレキからバッテリー、バッテリーチャージャーまでセットになっている!!
価格はたしか10万円ほど。

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コレで水に浮かべばどこでもキャストできる!まさに夢のフィッシングツール!これがタックル2セットほどの金額で手に入るなんて、なんで今まで買わなかったのか・・・・。
※この記事は2016年1月22日に投稿したものを読みやすくリライトしたものです。


ゴムボを手に入れてからは、思い付く限りのフィールドに浮かんだ。
底板がメリメリ音を立てるため『メリー・メリー号』と名付けたそのゴムボで、近隣のメジャーフィールドはもとより、地図に乗らないような小さな池まで、キャストしても届かないポイントがあればボートが出せる限り片っ端から突撃したw
もちろん相方はN。初心者マークだが当時のフィールドポテンシャルのおかげでそれなりに経験値を上げていた。
場所によっては釣れすぎるためソフトルアーを禁じ手とする事もあった。
そんなバス釣り天国でウヒャウヒャな日々を過ごしていたミックさんに突然恐怖が襲いかかる!

ゴムボート破裂

その日もNと2人で小さな池に浮かんでいたが、昼に所用でNが抜けた間に事件は起きた。
オーバーハング下に入れようとサイドハンドでポッパーをキャストしたところゴムボを引っ掛けてしまったのだ。
『バシュンッ!!!』
という大きな音がした後、みるみるうちにしぼんでいくゴムボートw
空気室が前後2つに分かれていたので前半分がパンクしただけですんだのだが、自分が乗っているボートが瞬く間にしぼんでいく事に完全にパニクった。
幸いにもエレキが付いていない側だったので、前方に載せていたタックルボックスとバッテリーを慌てて引き寄せ、しぼんでしまった部分を折りたたむようにして浸水を抑えて岸まで帰った。
無事に岸までたどり着いたものの、予期せぬハプニングに疲れ果ててしまったミックさんが木陰で休憩していた時、用事を済ませたNが帰ってきた。
しぼんだゴムボートと休憩しているミックさんにまったく状況が把握できなかったと言うが、Nがいない間の出来事を話すとゲラゲラ笑い始めた。
炎天下でパンク修理をしながら詳細を伝えると、ウィリーしたかのように前半分を持ち上げて走るゴムボの姿がオモシロかったらしく、その日を境にメリー・メリー号改め『メリー・ウィリー号』と改名されることとなったw

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