第4話【女釣り芸人】N登場

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バス釣り人生

大学を卒業して岡山に帰ったミックさん、漠然と「バスプロとか、になりたいな♡」という中二病っぽい妄想を抱きつつ

誘われて受けた会社の面接で即採用となり計らずも就職してしまう。
今思うとその土地によっぽど縁があったんだろうなと納得する。

当時の岡山は『日本最後のバスの楽園』とか言われるほどフィールドコンディションが良かった。

とある野池なんか、ミスキャストしてほぼ岸に乗っかっているスピナーベイトにデカバスがアタックしてくる始末。そんな釣り天国で社会人になったもんだから、給料の大半を釣り具屋に納めるようになるのも不思議ではなかった。

※この記事は2016年1月17日に投稿したものを読みやすくリライトしたものです。

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3万円でポインカード更新になる釣具屋があったのだが、その店だけでも年間20回近くカード更新していたw

釣りに使う金額に比例してバス釣りにより深くハマっていった。

そんなバス釣り中心の毎日の中でSに変わる新たな相棒が登場する。

仮にNとするが男性ではなく女性。

突然『釣りを教えてくれ』というNを始めは心よく思わなかった。釣りに興味がある事は歓迎するが、初心者に釣りを教えるのは正直メンドくさい。さらに女はアウトドアに向かない、というかトイレに困るのが目に見えているから。

無下に断るのも気が引けたので、まあ適当にルアーで何匹か釣らせといたら満足するかな?ってノリで近くの池でルアーを投げる事にした。

その頃流行り始めたグラビンバズで接待。水面に引き波を立てて泳ぐゲーリーグラブにバスがアタックするたびに『うぉっ!』とか『んあっ!』とかいちいちリアクションがでかいN。

何匹か釣れたので満足しただろうと解散したのだが、数日するとまた、『釣りに行こう!』と誘ってくる。次には『サオを買いに行こう!』と誘ってくる。なんかヤル気あるなぁ〜w

何度か釣りに行くとそれなりに1人で釣りができるようになってきた。手がかからなくなると誰かと釣りに行く事は楽しいもので、仕事の休みがほとんど同じだった事もあり休みのたびに一緒に釣りに行く事に違和感を感じなくなっていた。

と同時にそれとは違うミョーな違和感を感じ始めていた。

・・・・そういえばNって、トイレがどうこうって言った事ないよな・・・・

『なぁなぁ、トイレってどうしてるん?』

『あ?・・・・そこらで済ます』

!!!!!!!!!

よし!!
弟子にしてやろうwww

最強の女釣り芸人Nを弟子にした事により、ミックさんのバス釣り人生は新たなステージに踏み出した。

コイツとなら未開拓のフィールドに突撃できるかもしれん!!

『・・・・・・・・なぁ、N』

『おれ、ゴムボ買うわw』

ボーターミックさんの誕生である。

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