こいでーこいでー♪こいでーこいでー♪(俺にはそう聞こえたのさ)

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ほどなく4級船舶を取得し、はれてボーターになったミックさん。いっしょにNも受験したのだが、実技試験で周囲を唖然とさせた『自分の体ごともやい結び』を披露したNでさえなぜか試験に合格した。
大手を振ってボートフィッシングができるようになったミックさんとNは、アルミボートを買って以来思い描いていた計画を実行した。
琵琶湖突撃w
当時ハマっていたメガバスのビデオ『Xバイツ』
バス釣りを始めた頃に通っていたあの琵琶湖でメガバスしゃちょーが爆釣劇を繰り広げる!
一説にはメガバス社員が水中にもぐってルアーに魚を付けているのでは?とまで疑われたビデオである。
手漕ぎボートしか経験がなかった琵琶湖でも、小さくてもエンジン付きのアルミならメガバスしゃちょーと同じように釣れると一片の疑いも持たずに高速を飛ばした。
『オレの胸に飛び込んで来ぉ~い』
『安眠ビデオ』と呼ぶほど毎晩見ていたので伊東語録はほぼ完全マスターしていた。
5馬力のパントで琵琶湖突撃w
当時は何も考えていなかったが、いま考えると本当に無謀の一言に尽きる。よく生きて帰れたと思うw

『目覚めよ、Vマックス・・・』

伊東しゃちょーになりきり南湖西岸の浜から出艇。釣りをするよりむしろ小さいけれどマイボートで琵琶湖に浮かんだことでテンションは上がりきっていた。しばらくルアーを投げたがXバイツのように釣れないことに納得がいかないミックさんは、ボートが浮かんでいる沖のポイントを目指して再びエンジンをかけた。
行きは穏やかな湖面を遅いながらも無事に横断。
東岸に移動したもののやはり釣れない。
思っていた琵琶湖との違いにやる気を失いかけていたらなにやら雲行きが怪しい・・・・。
マイボートを手に入れたばかりとはいえ、それまで師匠とともに海のボートフィッシングを楽しんでいたミックさんは直感で危険を察知した!!!
今引き返さんと、沈む!
まだまだ釣り足りないNを諭してエンジン全開で南湖を横断する。
少しずつ波が高くなり、喫水の浅い平底のボートでは波を超えるたびにエンジンがキャビるようになる。
今にもガンネルを越えて水が入ってきそうだ・・!!
(・・・うすうす気づいていたが、5馬力パントで琵琶湖は無理だったか!
・・・・ヤバイ!!!!これ以上波が大きくなれば確実にペラが水を掴まなくなる!
コレは完全に死亡フラグ!!一刻も早く岸に帰らないとッ!!!)

・・・そんな緊迫した状況の中、ふと目線をバウにやると
フロントデッキで今までにないボートの揺れに「ひゃっほう!ひゃっほう~~ッ!!」テンション上がってるNがッ!!!
おまえアホか?!状況わかってねぇだろ?!!!
とにかく動くな!デッキに張り付いて寝とれ、ぼけぇぇぇ!!!!

・・・・・30分後
幸いそれ以上湖面が荒れることはなく、死ぬ思いで出艇した浜にたどり着いたのだが、勢いだけではどうしようもないことがあることと、Nの危機感のなさを痛感した琵琶湖釣行となった。

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